幻想入り

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周りに無数の目がある空間の中 「あぁぁぁぁ!!」 俺絶賛落下中 「なんて、考えてる場合じゃないな」 しかし、いきなり落としたなあの……紫?だったっけな、この速度だと落下先が湖や森でもないと……うわ考えるの止めよ 「っと光が見える、つまり出口か?」 スキマを抜けるとそこは…… 「…湖だな」 ジャッポーン!! その後、俺は何とか湖から這い上がった 「寒い」 だが明らかにおかしい、周りは雪が積もってる所もあり冬だと思うのだがそれを差し引いてもこの寒さはおかしい 「どうなってんだ?」 いや先に火を起こすか、そう考えた俺は急いで枝を集めて…… 「しまった、火がない」 これは詰んだか 「参ったなこのままじゃ風邪引く前に凍死だな」 そうこうしている間にも寒さは増していく……ん?寒さが増す? 「あれ、何か来る」 「ちょっとあんた!何勝手にあたいのなわばりに入ってるのよ!!」 「はっ?」 いきなり子供が来てあたいのなわばり?つまり俺が今いる場所かこの湖を指してるのかはわからないがとりあえず敵意は感じる、俺はギターケースから相棒でもあり母の形見でもあるギターを取り出す 「なに?あたいとやろうってんの?」 「なぁにちょっと、大人しくして貰うだけさ」 そして俺はギターを弾く、ただそれだけ 「!!!きえた!?」 実際、俺は消えてないただ相手に幻を見せただけだ 俺は生まれつきギターの音を聴いた相手に幻を見せる事が出来る それであっちでは路上ライブを聴いた客には幻として記憶をあやふやにし俺がその場には最初から居なかった風に見せ噂にならないようにしていた、ちなみにONとOFFはちゃんと切り替え出来る 「とりあえず一旦森に隠れるか」 俺はまだ幻を見てる子供をほっといて森に入った
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