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「はじめましてだね、私はリリカ・プリズムリバーだよ」
「希咲 淳だ……後言っておくが俺は男だ」
俺が男と言った瞬間、リリカがさっきのルナサと同じ顔をした
「うっ……うs「事実」最後まで言わせてよ」
台詞を最後まで言いたかったのか、リリカはちょっと不満げな表情を見せた
「でも淳」
「ん?なんだ?」
「どうやってご飯食べるの?」
あ~そうだよな、体がまともに動かないし、さてどうしようか
「まぁ今は別に腹は(グゥ~)………」
「……空いてるんだ」
「…………あぁ」
空いてないと言おうとしたら腹の虫が鳴った、恥ずかしいな
「それじぁ~さ~」
立ち直ったリリカがなんか黒い笑みを浮かべながら話し掛けてきた
「何?」
「ルナ姉が食べさせてあげればいいと思うよ」
何を言ってるんだリリカ、見ろルナサも訳が分からないみたいな顔をしてるぞ
「全く、何を言ってんだか……なぁルナサ」
「ごめん、私にも分からない」
「ええ!?だから、ルナ姉が淳に食べさせてあげるんだよ」
今度はジェスチャーを交えて説明をしたリリカ、それを見た俺とルナサは
「あぁそんな手があったか」
「そうだね」
「あれ……予想外な反応」
はっ?予想外?何の話だリリカ
「えっ?何が予想外なの」
「何がって、ほら恥ずかしいとか躊躇いとか」
『なんで?』
俺とルナサが声を合わせてそう言うとリリカは
「いっいや別に」
狼狽えながらそう答えた
「それじゃ」
とルナサがレンゲで粥をすくって俺の口近くに持ってくる、俺はそれを食べる
「どう?」
「旨いよ」
多少熱かったが問題はなく、数分後には粥を食べ終えた
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