66人が本棚に入れています
本棚に追加
「シズキくーん、もしかして心配なのー?」
「っていうか二人が付き合ってるなら別にどうだろうと余計なお世話だと思うけど」
「オレは嫌なんだよ!」
「あの、くれぐれも他の人には付き合ってるなんて言いふらさないでくださいね!」
「なんで?」
「恥ずかしいじゃないですか。わざわざ宣言するようなことでもないですし」
「ふーん、まぁいいけど」
「それより俺たちの部屋割はどうなってんの?やっぱ相部屋?」
「はい。レイくんとサチくん、シズキくんとノアくんとなってます。1人部屋が良かったら早く売れてくださいね!」
「……」
「あ、それで。トモくんはどうする?」
「それなら見学させてもらうよ」
「そう。だったら中庭で撮影の準備してるから行ってみるといいと思う」
「ああ、わかった。じゃああとでな」
「うん。あとでね」
手を振って別れるとそんな二人の様子をメンバーたちがにやにやと面白そうに見ている。
「なっ、なんですか?」
「いや、やっぱり彼氏と一緒の時は嬉しそうなんだなーって」
「えっ!そんな顔してました!?」
「してたよー」
「そんなことより、早く中に入ろうぜ!オレ、もう限界!」
シズキはそんな彼らの言葉を遮って、強引にヒビキの腕をとって中へと入っていった。
「あっ、シズ!待てよー」
「待たねぇ」
ノアは二人を追いかけてバタバタと駆けていく。
そして残されたサチとレイは複雑そうに言葉を交わした。
「なんかさ、結構マジっぽいんだけど」
「シズキ?」
「うん、そう。ヤバくない?」
最初のコメントを投稿しよう!