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「サチくん真面目だね」
「もー仕事の話はいいっつーのに。それより飲も?アッキーまでまさか飲めないって言わないよな??」
レイはビールを勧めながらにかっと笑った。
「そんなに量は飲めないですけど、少しなら」
「じゃあ飲もうぜー!シズキもノアも酒飲まねぇんだもん!」
「だって飲めないんだから仕方ないだろ!」
「オコチャマめ!」
「うっせー!」
「秋マネ、めんどくさいと思うけどレイに付き合ってやってー」
「は、はぁ…」
「めんどくせぇって何だよ!これでも一応リーダーだぞ!?」
「めんどくさいもんはめんどくさいんだよー。酔っぱらうとレイ、絡むんだもん」
ノアは本気でめんどくさそうに眉をしかめていた。
そんな二人を横目にシズキは何をやっているのかと振り返ると…
―あれ、いない。
「ヒビキ、これ食えよ」
シズキはお皿にこんもりと焼きたての料理を盛り付けて持ってきた。
「ありがと」
そしてヒビキにぴったりくっついて隣に座る。
「だから近いってば!」
「いいじゃん、別に」
シズキはちらりとトモハルを確認して更に身を乗り出した。
「まぁ、どうせ向こうも楽しくやってるみたいだしねー」
「楽しくって…」
ヒビキがちたりと振り返ると確かに彼は楽しそうにスタッフの女の子と話している。
まんざらでもなさそうだ。
「知ってるー?あの二人って肉食系女子って有名らしいよー。もしかしたらヤバいんじゃない?」
「えっ!アッキー超ピンチじゃん」
「大丈夫です!信用してますから!!」
「えーだって向こうは美人で女子力高いしスタイルもいいの3拍子揃ってるんだよ?秋マネに勝ち目ないと思うけど」
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