プロローグ

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朝比奈 美月(あさひな みつき) 探偵部のリーダー及び学年取締委員長の肩書きを持つ彼女は、容姿端麗、成績優秀。 そこらにいるお嬢様を絵に描いたような生徒だ。 しかし、口を動かせばいつも人をバカにするような発言ばかりをするドSっ娘。 そんな彼女が、舞は大の苦手だった。 「まぁ、失敗した事は朝比奈さんには言わないから、舞ちゃんはもう一回 勧誘に行っておいでよ?」 雨羽はその事を察して言うと、舞は目を丸くさせる。 「え?いいの!?」 「うん。今度は失敗しないようにね?」 「雨羽くん!ありがとーう!」 舞は 嬉しさから片目に涙を浮かべながらお礼を言った。 なんて…なんて優しい人なんだ! あなたは 冠位十二階で例える所の薄紫だよ! 雨羽に感激しながら舞は、また勧誘へ行く為に歩き出そうとした。 「凛!!」 突然の雨羽の下の名前を呼ぶ大声。 その声に舞は条件反射でふいに立ち止まってしまう。 何故なら、この声に心当たりは一人しかいなかったからだ。 「あ、朝比奈さん。」
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