プロローグ

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だからだろう。あまり考えもせず、 「いいですよ」 なんて言ってしまったのは。 「なら契約書を。サイン致しますので・・・」 「あ、あぁ・・・」 こうして男は無人島を手にいれた。 年商数兆円をも稼ぐのだ。10億なんて金、はした金にしか過ぎない。 この事は、一時トップニュースになったが、男の名が明かされることは無かった。 そして時は過ぎ、人々の記憶の中から無人島買収というニュースが消えかけた頃、計画は始まった。 膨大な金と膨大な労力を使い、男は無人島を開拓した。 開拓には8年の歳月がかかったが、出来上がった都市を見て男は、予想以上の出来栄えに感銘を受けていた。そこにはもう、無人島の欠片も無かった。 名は“未来都市 デュランバーク”。最新鋭の機器や建物や乗り物を揃えたその都市は、首都東京よりも発展していた。 それから8ヶ月。男は誰1人、島に入ることを許さなかった。 何故か? それはとあるゲームの準備を進めていたからである。 IQ180の天才若社長が、膨大な金と労力と時間を使って完成させたゲーム。その名も・・・・・・ “G@-ム” 今、かつてない殺人ゲームが始まる・・・。
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