第一章 ジャグラーと彼女

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店の中を歩いていたらタケシがある台を選んだ「はじめて打つならジャグラーだな!」そう言ってジャグラーという台を打つ事になった。 まずはここに金を入れるんだ、そう言ってタケシは右の投金口に千円を入れた。すると、下の受け皿にコインが落ちてきた。タケシはそれを慣れた手つきで台の投入口に入れていった。ケンジもいれなよ、そう言うのでタケシが入れたところに僕も千円を入れようとしたら「ちがう、ちがう、お前のはそっち!」と僕の右側の所にも同じものがあり、そこに千円を入れると同じようにコインが出てきた。 「スロットのコインは一枚20円、じゃあ千円で?」 「50枚」 「正解、じゃあここに入れて」 と、僕の台の投入口を指差した。僕はコインを全部入れると47とデジタル表記された。コインは全部入れたはずなのに。 「47枚しかないけど?」 「3枚はBETされてるからな」 「3枚はベッド?」 「あーーー、ここに、丸いMAX BETって書いてあるだろ、スロットは基本3枚で一回転回せるんだよ、だから今は3枚賭けてるぜって状態なの」 「?よくわからないんだけど、、」 「だからね、、、もういいや、詳しくは後で説明する。とにかく回せ。」 「何を?」 「レバー」そういうとタケシは黒い丸のついた出っ張りを指差したので、僕はそのレバーを左手でドアノブを回すようにひねった。タケシは大爆笑をした。僕は何故タケシが笑っているのかがわからなかった。 「なるほどな!確かにそうなるわ!」 と、訳のわからない事を言っていた。
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