第二章 “反逆者”

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理事長室に呼び出された日の翌日。 隼「練、起きてっ! 起きてってば!」 相変わらず必死に練を起こす隼。 練「ん~~~~……」 隼「練! 起きてよぉ~」 はぁ……とため息をする。 隼は毎朝練を起こすのに苦労している。 練「りょぉーゆのバカヤロ――――……」 と、寝言を言い出す。 (もちろん英語で) その時、急に保健室のドアが開き、 療癒「何ですって!?」 と、怒りながら入って来て練をベッドから突き落とす。 練「いってぇーー!! 何すんだよ!」 突き落とされた練はやっぱり怒ってる……。 隼は近くに寄って小声で、 隼「練が寝言で『療癒のバカヤロー』なんて大声で言うからだよ」 練「マジで!?」 二人の会話が終わるのを見て、 療癒「フフフ……覚悟は出来てるんでしょう? 練……。」 練「ちょっ……ちょっと待った……ギャーーーーっ!!」 療癒に絞め殺されそうになってる練……。 隼「……練、ガンバ!」 と言って保健室を出て行ってしまった。 そして、みんなが登校して来た頃。 練「あ゛ーーーー……朝から殺される所だった……。こんな日が続いたら死ぬ……」 と、教室に向かいながら独り言を言っていると、 圭「松里君、おはよう。大丈夫?」 少しぐったりしている練を見て言う。 練(圭は優しーなー。療癒と違って……) 「おはよ……圭。オレの事、練って呼べよ! オレ達友達だろ」 ……いつの間に友達? 圭「うん」 と言って、一緒に教室に行った。 ガララ……と、教室のドアを開けると…… 璃の机が横に倒れてて、その上に花が一輪落ちていた。 練(隼に死んだ人の机の上に花を一輪飾る事があるって前に聞いたような……) 練は璃の机に近付いて、 練「誰だ!! こんな事しやがったのは!?」 とキレだした。 圭は言おうとした事を先に言われてビックリしながら、璃の机を直している。
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