第二章 “反逆者”

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ガララ……と勝手に保健室のドアを開けて入る。 練「療癒~隼返せよ~」 凍「……煩い……」 返事をしたのは療癒じゃなくて、凍だった。 練「ゲッ! 何で凍がここにいんの!?」 凍は保健室とは無縁だと思っていた。 すると、凍はベッドの隣にあった椅子から立ち上がり、 凍「……後よろしく……」 と言って、保健室を出て行こうとする。 練「えっ!? 何が?」 凍「アレ……」 と言いながら隼の方を指す。 凍「屋上で倒れてた。詳しくは知らない。じゃ……」 言うだけ言って、いなくなってしまった。 練「は……隼! 一体何があったんだ!?」 練はかなり慌てていた。 隼が一人で屋上に行くはずない。 まして、一人で倒れるような事あるはずない。 誰かにやられたんだ……。 誰だ……? そして、思い出したのは、教室を出て行く時の泉のセリフ……。 『泉「ええ、ちょっと呼ばれてたから……」』 呼ばれた……誰に……? ……隼!? 隼が泉を呼び出して、戦って、やられた!? でも……証拠もない……。 そんな事を考えていると、 隼「……練……?」 と、意識を取り戻す。 練「!! 気が付いたのか!?」 隼「うん……」 練「誰にやられたんだ!? 泉……じゃないよな……」 呼び出された泉がやったのかも……と思い聞いてみた。 隼は少し迷ってから、 隼「……泉さんだよ……。練、泉さんは敵になるかもしれないよ……。何か企んでる」 練「何で泉が……」 隼「……多分、あの女の人を知ってると思う。呪いの子を嫌ってる人達への復讐かもしれない……」 練「……午前中はこのままサボるか。隼ゆっくり休め、オレがいるから……」 (次の時間国語だし……) 国語が嫌だから尚更サボりたい練。 隼「うん……。でも、午後からはちゃんと授業出てね」 練「わかってるよ」 と、少し焦って言った。
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