タイムスリップ

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ユ「…………私、未来から来たみたいです」 私は目を閉じ、静かに言った。 ユ「…………」 鴨「…………」 私と芹沢さんの間に沈黙が続く。 鴨「証拠は?」 ユ「それは……」 鴨「ないのか?」 ユ「……私のいた時代では、学校…寺子屋に義務として通って、そこで江戸時代、幕末について学びました。少ししかわかりませんが……それが、証拠になりませんか?」 鴨「……内容によるな」 ユ「伊井直弼が長州藩士の吉田松陰等数名を捕らえ死に。これを安政の大獄。それに激怒した浪士達により、伊井直弼は暗殺される。この事件が桜田門外の変です……私が覚えてるのはそれくらいしか……」 私は目を開けて、芹沢さんをまっすぐ見る。 鴨「……それだけでは証拠にはならんな……そうだお主、これはお主のか?」 ユ「それ……」 芹沢さんの手には私の学生鞄。
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