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梅「来たかやない。仕事中に押し掛けた上に、小さめの着物をもってこいなんて、人使い荒いんちゃうか」
鴨「すまん」
梅「わかればええよ。して、後ろの娘はどないしたんや?偉い可愛ええ娘やけど」
鴨「百合のことか?今日から儂の娘になったんだ」
梅「芹沢はん、どうゆうことや?」
女性はにっこり笑い、芹沢さんに1歩また1歩と歩みを進め、芹沢さんを壁まで追い詰める。
鴨「いやな「うちにわかるよう説明してや」そのだな……」
百「えっと……あの私は百合です。私、行くとこがなくて、芹沢さんに拾ってもらったんです。なので、芹沢さんを責めないでほしいです」
梅「…………ハァ。百合ちゃんやったけ?そこまで言うやったら、責めないであげる。だけど親子になるんやろ?芹沢さんは駄目やろ?」
百「あ……父上?」
鴨「なんだ?」
梅「フフ……そうや!芹沢はんが父上なら、うちのことを母上だと思ってな。これからよろしゅうな百合」
百「よろしくお願いします。母上」
梅「そんなら早速やけど、着替えようか。話し込んでると日が暮れてまうからな」
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