215人が本棚に入れています
本棚に追加
鴨「さて、儂等も行くぞ」
百「どこにですか?父上」
鴨「儂が住んでる場所だ。今日からお前もそこに住むんだ」
百「…………」
鴨「どうした?百合。無表情なんだから、言いたいことがあるなら言え。お前が何を考えてるのか、さっぱりわからん」
百「私、迷惑じゃないですか?ただの居候になりませんか?」
父上に言われ、思ったことを口にする。
鴨「……百合、料理は出来るか?」
百「人並みには」
鴨「そうか。では、百合には女中を任せる。これで居候にはならないだろう?」
百「…………そうですね」
鴨「よし、行くぞ。はぐれるなよ」
百「はい」
私は父上からはぐれぬよう、しっかりと後をついていく。
そして、ふと気づく。
父上が道のど真ん中を歩いていくのに対して、周囲の人はそんな父上を避けるようにして歩いていることに。
最初のコメントを投稿しよう!