壬生浪士組

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   *** ?「お疲れ様です芹沢局長!」 暫く歩いて着いた門の前で門番らしき2人が頭を下げた。 1人はすぐに頭を上げ、中に駆けていく。 するとバタバタと複数の足音が中から聞こえ、次にはジャリジャリと土を踏む音が聞こえてくる。 ?「芹沢局長、出迎えが遅くてすみません」 足音が止まり前を見ると、大勢の人が集まっていた。近くには少し息の乱れた門番がいた。 さっき中に駆けていった門番が呼びにいったことがわかった。 鴨「土方、かわりないか?」 ?「はい。ところで芹沢局長。」 鴨「なんだ?」 ?「どこへ行っていたんですか?」 土方と呼ばれた人は父上に訪ねる。 土方は整った顔立ちで、ひきつった笑みを浮かべている。髪は長く黒色で、ポニーテールにしている。 鴨「……どこだっていいだろう」 歳「答えて下さい」 ?「歳、芹沢局長にも私情があるんだ。深くは聞かなくとも……」 空気が悪くなった時、ゴリラ顔のおじさんが眉を下げながら土方に言う。
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