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昭和48年秋、私は産まれました。姉とは一つ違い。姉は、母から今でいう虐待を受けていた。私には当時の記憶がなく、今でも姉に
「あんたは虐待されていなかった!私ばっかり」と度々言われる。
父は、当時遠洋の船乗り。父の実家がある北海道のM郡でくらしていました。父は女グセが悪く、でも暴力は奮っていなかったらしい。
だからかな… 姉にあたっていたのは。
小さい頃の記憶は、姉といつも喧嘩をしていた記憶しかない。
姉は、父の実家に好かれていたんだ。小さいながらも、それが羨ましかったんだと思う。可愛がられて、父にも好かれていて…
小学校一年、父と母は離婚した。
姉は父の実家へ。
私は母と母の実家があるM市へ。
私は泣かなかった。
父も父の実家もあまり好きじゃなかったから。
母と一からのスタート…
でも おぼろげにしか覚えていない。
古びた二階長屋のアパート、新しい学校。
学校は昭和を思わせるダルマストーブで担任は高橋先生。友達は… できない。小さい頃、私は大人しい性格でした。(今は全然(笑))
新しい学校に通って、なんぼも経たないうちに姉は私たちのもとへやってきた。それがどんな理由だったのかは、私たちは未だにしらされていない。
姉はすぐに友達が出来た。意外だったのは、私のクラスにきて「うちの妹虐めないでね!」と、一喝しに来たこと(笑)
嬉しかったぁ。
特にその時は虐められてなかったんだけどね。
ただ、幼稚園や保育園にも通わせてもらえなかったから友達作ることも、字を書いたりすることも、全てが苦手だった。
友達もその後何人か出来て、二年、三年と無事に過ごした四年生。
イジメが始まった。
女子からのイジメ。
原因は特にない。
「新しい下敷き万引きしてこい」
「エリマキトカゲの新しいノート持ってこい」
当時、エリマキトカゲがブームだったんだ。
「嘘ついたら明日針千本飲ますからな」
怖かったなぁ…
もちろん、万引きしに行った。
でも次の日、また「あれ持ってこい」「新しいの持ってこい」って…
学校休みたくて、母さんと姉ちゃんが寝たあと目と耳に食器用洗剤入れたなぁ。
なぜって思うでしょ?
その頃の自分は、それがせーいっぱいだったの。
自殺なんてこともわからなかったし。
翌日、なんともなく(初日は目と耳に異常なし)トイレに呼び出され、針を飲めと何本かの針を目の当たりにした。
泣きながら「ごめんなさい、ごめんなさい」と…
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