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来週までに言われた物を用意しなくてはならない。誰にも言えず、毎日が憂鬱で毎晩目と耳に食器用洗剤を入れた。結果、週始めの月曜日、右目は真っ赤に。耳ただれ、学校休んで病院へ。
心の中で、「お願い!入院になって」と祈り…
虚しく、薬を出されて終了。中耳炎になり、未だに右耳は難聴のまま。右目は視力ががた落ち…
翌日から学校…
前日の夜に、おやつを食べながら思い付いたのは…
おやつに入っていた乾燥剤。
「これたくさん飲んだら死ねるんじゃない?」子供ながらにそう思ったんだ。
早めに学校へ行き、トイレでそれを飲んだ。
「…? あれ? 全然なんともない…」
そぅ、全然なんともなかったの(笑)
今思えば、笑いが止まらない。でも、あの頃は必死だったから…
結局、死ねずにまた針…
と、思いきや、眼帯やら耳にも黒い耳あてみたいなのをしてる私を見て、期間を延ばしてくれた!来週までだけど。
学校行くふりして行かなかったこともある。バレなかった(笑)
しかも、母さんのふりして学校に電話したのにだょ。
週末、どこかに行こうって決意した。
爺ちゃんのお財布からお金を抜いた。
金額は… 50000円くらいだったかな。爺ちゃんがトイレに入ってる隙に。
すぐバレて、爺ちゃんと一緒に住んでいた姉ちゃんと同じ年の従姉が追いかけてきた。
でも私は「すぐ帰るから先に帰ってて」と告げ、駅に向かい電車に飛び乗った。
行く宛なんかないのにね…
電車内で考えてるうちに、「父の実家に行ってみよう」そう思い、駅員さんに乗る電車を教えてもらい、乗り継ぎ二回を経てM郡へ。
きっと誰かが、イジメに気付いてくれると思ったんだね。
結局は冷たい扱い…
母さんにも連絡され、まずいと思い3日くらい居て、「母さんのとこに戻るね」と言い朝一番の電車に乗ってA川へ。
駅でこれからのことを考えてると…
「こらっ!」って声が…
母さんだった。
父の実家が、電車の着く時間を教えていたみたい。
それがね、何があったか知らないけど翌日学校へ行ったらピタッてイジメがおさまっていたの!もちろん、母さんには何も聞かれなかった。一年間を振り返って、子供ながらに勉強した。強い気持ちを持とうってさ。
五年生、無事に過ごした。仲の良い友達も出来て、クラブも吹奏楽に入って毎日楽しかった。
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