だらだら..と始まる物語

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他人さんの言葉はたどたどしかったけれど、心に届いた。届いてしまった。 けど、私は他人さんの死を受け入れなかった。だから今の今までニートしてるわけなんだけど。 そのときの私は確かこんなことを言って・・いや叫んだのだと思う。人生?で初めてのシャウトだった。 「死なないでぇぇぇ!」 この後数時間とも思えるほど、他人さんはゆっくりと笑顔になりながら 「その心を教えたかった」 と言ってその生涯に幕を閉じた。 数時間後、私は思い出したかのように他人さんの亡骸を火葬してその場に墓を作った。もちろん他人さんという名前ではなかったが。 「そ、そうだ病気!病気を治せば他人さんは!」 そのときの私はこんな感じに錯乱していたんじゃないかと思う。 もう死んでしまったのに今更なにをするの? けど病気を治せるようになればみんな助かるよ! でも他人さんは死んじゃったんだよ? なんで?どうして? こう考えるうちに自分で解決しようと考えるようになり、私は病気の研究に一生を捧げることにした。 だが、森の中墓の近くに家を建てたのはいいものの、研究し始めて3日で治せてしまった。襲ってきた山賊の中に発症者がいてそれを被験者にいろいろと実験をしたからだ。 最初は泣き叫んでいた本人は治った途端に喜んでいたが 考えてみると簡単なものでこの世界には不思議な力があり、私にはそれを使う術があった。ただそれだけ。 とりあえず病気の名称がなかったので声無し病と名付けた。我ながらいいセンスだ。 また不思議な力は空気中に漂っていたので、漂よう力で漂力(ひょうりょく)と名付けた。もうわかるだろうが、漂力を使う術は漂術。 ほぼ乙女(笑)のインスピレーションで名付けた。
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