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一度だけでは確実ではないから一人旅を始めた。それも1週間だけど。
とにかく手当たり次第に声無し病にかかっている人を探し出し、治していった。だが不治の病の癖して病人は大量にいた。
治しているうちに有名にでもなったのだろうか。クロ!と名前を呼ばれるようになり、または神と崇められ、私は自分を見つめ直すと同時に崇めてくる人々が怖くなった。
私がしたいのはこんなことだったのだろうか?
違う!他人さんがいればそれだけでよかった・・
こうして私は殻に閉じこもり、今に至るまで日記を書く約束さえ忘れてしまっていた。
あと私が名づけたものは大体広めたし、声無し病を治す方法もそこら中に。これで問題はないだろうと。
「あー・・疲れた。今日はこんだけ書いたんだからもういいかな?」
んー!と伸びをして日記を閉じ、椅子から立つ。
森の中の一軒家。こんな所に290年間誰も来なかったし、これからもこないだろう。そう思った矢先だった。
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