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コンコン...
またやることがなくなり寝ようかなと思った矢先、ノックの音が聞こえた。
は?ノック?290年間なにもなかったのにノック?え?え?
私は焦っていた。だって仕事してないし。ニートだし毎日だらだら過ごしてるだけで何もしてないし!
考えているうちにまたもや
コンコン...
とノックの音。
私は扉の前まで恐る恐る近づいて言った。
「どどど、どちらしゃまですかっ!」
思いっきり噛んだというかどもりまくりだし。
ただ相手は気にしていないのか
「大陸の国からきた使者です。」
とだけ言った。
「たいりくのくに・・」
私は声に出して反芻するが、そんな国名には覚えがない。ていうかそれは国名なのか?ただの大陸からきたんじゃないのか?
「それで、ご用件は何でしょうか?」
使者といっていたが、まだ証拠がないので扉は開けない。
「○○○○○様のことですので開けていただけませんか?」
「その名前を口に出すということは、どういうことかわかっているんでしょうね?」
私が少し怒り気味に返すと
「もちろんです。そのためにきたのですから。」
食えない使者だ、と思いながら私は扉を開ける。
「っ!?」
その瞬間、目の前にある顔にびっくりした。いやそんなもんじゃない。とにかく驚いた。なにせ他人さんとソックリな顔があったのだから。
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