だらだら..と始まる物語

7/13
前へ
/17ページ
次へ
コンコン... またやることがなくなり寝ようかなと思った矢先、ノックの音が聞こえた。 は?ノック?290年間なにもなかったのにノック?え?え? 私は焦っていた。だって仕事してないし。ニートだし毎日だらだら過ごしてるだけで何もしてないし! 考えているうちにまたもや コンコン... とノックの音。 私は扉の前まで恐る恐る近づいて言った。 「どどど、どちらしゃまですかっ!」 思いっきり噛んだというかどもりまくりだし。 ただ相手は気にしていないのか 「大陸の国からきた使者です。」 とだけ言った。 「たいりくのくに・・」 私は声に出して反芻するが、そんな国名には覚えがない。ていうかそれは国名なのか?ただの大陸からきたんじゃないのか? 「それで、ご用件は何でしょうか?」 使者といっていたが、まだ証拠がないので扉は開けない。 「○○○○○様のことですので開けていただけませんか?」 「その名前を口に出すということは、どういうことかわかっているんでしょうね?」 私が少し怒り気味に返すと 「もちろんです。そのためにきたのですから。」 食えない使者だ、と思いながら私は扉を開ける。 「っ!?」 その瞬間、目の前にある顔にびっくりした。いやそんなもんじゃない。とにかく驚いた。なにせ他人さんとソックリな顔があったのだから。
/17ページ

最初のコメントを投稿しよう!

5人が本棚に入れています
本棚に追加