【可憐・ライダー・ガールズ】

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そして『爆不』が“政権”を返上してから街も相当変わった…。 今まで不良一色っていう感じの街並も今は若者で溢れているって感じに変わった…。 不良ではない男の子や女の子が楽しくお話している…。 その姿を見ると私もそっち側だったのかもしれないなぁ…とふと思う時がある。 私は正直、不良という訳ではない。 確かに不良には憧れはあったが、喧嘩も出来ないし、気だって強くない。 さらに周りは凄い女の子ばかりだから得にそう思ってしまった…。 私はそんな事を考えながら1人で街をブラブラしている時だった…。 たまたま瞳さんを見かけた…。 瞳さんを見るといつもの特攻服ではなく、凄いオシャレをしている…。 瞳さんは私と違って背も高くて、細いからその姿はモデルさんみたいだった…。 わぁ…。 可愛い…。 私はそう思いながら遠くで瞳さんに見とれていると…。 瞳さんは誰からか電話が掛かってきて、その電話を切った後、シュンとしていた…。 もしかして誰かと待ち合わせしてて、ドタキャンされた感じ? 明らかに瞳さんの顔は残念そうな顔をしていた…。 あんな綺麗な人との約束ごとにドタキャンをする男なんて… 本当にとんでもない男だ。 私はちょうど1人だったし、瞳さんは見る限り予定がなくなったぽかったから声をかけようとした時だった…。 …!!! 1人の男が瞳さんに声をかけてきた。 ナンパ? あの瞳さんにナンパをするなんてあの男、ぶっ飛ばされるぞとそう思いながら見ていると… 次々と男達が現れて瞳さんの手を掴み、男達は黒いワンボックスに瞳さんを無理矢理車に乗せて連れていった…。 えっ? 一体何が起きたの?  
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