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[製造の経緯]
それまで、国鉄公安隊の巡回車にはキハ04をベースにした、キ04P型気動車が使用されていた。
しかし、リベット接合であったキ04P型は酷使による老朽化が進むに従い、最高速度で緊急走行中に分解する(板金の一部が外れる)という事故が多発。
ベースであるキハ04型より老朽化が早いことなどから、新車の製造が必要となったものである。
リベット接合は強度に問題があることから、当時最新の溶接組み立てで製造されることとなった。
しかし、キ04P型の老朽化は著しく、一刻の猶予もなかったことから、当時製造されていた旅客気動車のキハ10型を、エンジン換装、特殊装置車載の上、パトロールカーに転用したものである。
なお、キ04P型とは異なり、一般客室を示す『ハ』の記号がついたまま『キハ10P型』となった。
……どうせなら『キパ』にすればよかったのに……(パトカーだし)
なお、本形式の登場に伴い、老朽化したキ04P型は巡回車を引退し、広報車やイベント用車輌として余生を送っている。
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