カウント・0

51/55
2674人が本棚に入れています
本棚に追加
/1334ページ
そして目を向けた先には、いつの間にか開いてる漆黒車の後部座席の窓から、嬉しそうに顔を覗かせるサブ。 わ~サブ久しぶり!って。 伸ばし掛けたその手の向こうからは「まだッスか~?いい加減待ちくたびれてんスけど~」なんて、これまた久々に聞くダルそうな声まで聞こえて来る。 「え!?」と、覗き込んだ運転席にはヤマト。 所々に絆創膏の貼られた、痛々しい顔面のヤマトの姿。 とっても忌々しそうな視線であたしを見つめたヤマトは、それでもお詫びのつもりなのか、一応小さく頭を下げて見せた。 そんなヤマトに「てめェ、またお仕置きされてェのか」と、楽しそうなクロの声が飛ぶ。 どうやら、あたしとクロとヤマトの奇妙な三角関係は、これからも続くらしい。
/1334ページ

最初のコメントを投稿しよう!