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「乗れ。帰るぞ」
そして――やっぱりあたしを抱き寄せるのは、クロ。
あたしと一緒に。
あたしと同じ場所に‘帰ろう’とするのは、クロ。
平穏だったあたしの毎日は、ある日突然終わりを告げた。
突然現れた闇色の男に、あたしの日常は奪われた。
どこまでも迷惑でどこまでも面倒なヤツだけど、それでも良いんじゃないかと思ってしまう。
だって、あたしは幸せなんだから。
大好きなクロの温もりを、手放したくないって思っちゃうんだから。
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