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寝不足だからか、体が重い。
よく躓いて転ぶようにもなった。それでも、ぐっすりは寝れなかった。
毎晩、毎晩、あのクソ野郎共が夢に出てきて、俺は飛び起きる。
そして、惨めに震えていた。
あれから既に一週間は経っているのに、陵辱の跡は身体中に残っている。
キスマークも手足の拘束の跡も。
それを見る度に自分が汚く見えて、掻きむしっていた。
傷だらけの体。
本当に醜い体。
「サーンジっ!」
「─────!!!」
突然後ろかり抱きつかれて、思いっきり蹴りあげた。
ガシャン、ドカ、と音をたててそれはとんでいった。
「ちょっとサンジくん!なにやってんの!?」
「…?、!!あ、ああ…悪ぃ、ちょっとびっくりしちまって。立てるか?ルフィ…」
「あぁ!!大丈夫!ゴムだから!!」
ナミさんの声を聞くまでルフィだとわからなかった。
また、あの野郎共かと、思ってしまった。
(しっかりしろ!!もし、あれがルフィじゃなくて、ウソップやチョッパーだったらどうなってたと思ってんだ!!)
わかってはいても、やっぱり怖かった。
陵辱された事実が、怖かった。
「サンジくん、どうかしたの?」「!いえ、なんでもありません。ルフィ!本当、悪かった。夕飯は肉大量にしてやるから、それでチャラな?」
「おー!!にぃーくぅー!!!!」
俺は逃げるようにキッチンへと向かった。
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