if ─それぞれの考え─

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"もしも"この言葉は残酷なモノだと思う。期待したぶんだけそれが妄想だったと知らされた苦しみは大きいから。 それでも、俺は使ってしまう。 もしも、お前とわかり会えたら… もしも、お前と認め合えたら… もしも、お前と俺が同じ場所に並ぶことが出来たら… きっとこんな胸の痛みを感じることもなかったはずなのに。 俺だけを…なんて望まないから、せめて俺を仲間だと思ってもう少しだけ信用して欲しかった。 「お前と話してやってるだけありがてぇと思え。」 「お前に指図されて動くつもりはねぇな。」 「知りてぇなんて思ったこともねぇよ。」 「そんなの、俺の勝手じゃねぇか!!」 何が欲しかったのか、わからなかった。 今ならわかるけど、それを言うには遅すぎた。俺はただ… 仲間以上に自分を認めて欲しいなんて。 「アホコック。目障りだからチョロチョロしてんじゃねぇよ。」 …あぁ、だから "もしも"という言葉は残酷だ。俺を堕とす言葉だから。
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