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"好きだ"
そんな台詞が似合わない事は知っていたし、だから…言うつもりもなかった。
ただの性欲処理の関係でも、いいからアイツと繋がっていたいと望んだのは俺だったから。
その筈だったのに…
『あれだけ、女好きを主張していて誰にでも股開くだな。』
意外にも、その一言に傷ついてしまった自分が居た。
何時もみたいに、ニヤリと笑ってバカにしてやれば良かったのだか、シクシクと痛む胸にその余裕は無くて。
『……そ、だな…』
その返事に返せたのは、そんな小さな呟きだけだった。
ゾロが出ていった、格納庫は異様に暗くてポッカリと穴が空いたように感じた。
涙はでないけど、それがより一層辛かった。
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