お前と俺の距離。

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「……ッ、フ、ハハ、ハハハハハ」 乾いた笑みがとまらなくって、涙のかわりにずっと笑っていた。 空がうっすらと明るくなってきたころに、格納庫を出てキッチンにむかう。 寝てないけど眠くないからしょうがない。自分の体に大丈夫だと言い聞かせ、料理を作る。 朝食の準備も終わって、ちょうど盛り付け始めた頃に、ナミさんが起きてくる。 次にロビンちゃん。そしてブルック。 その他の野郎共はブルックに起こされる。 それがいつもの日常。 「んナミさぁぁん!ロビンちゅわぁん!朝のコーヒーはいかがですかぁ~?」 「いただくわ。」 「私も!」 「りょーかいでぇす!」 正直もう3日、寝ていない体は限界を訴えていたがそれを無視してせっせと動く。 体より、心がイタイから。 「どうぞ~、ナミさんロビンちゃん。」 「「ありがと。」」 「しあわせー!!」 いつも通りの馬鹿をやって、起きたとたん飯飯、と騒ぎだすルフィを叱りつけながらゾロを抜いた全員で飯を食う。 大丈夫、まだ大丈夫。 ふとしたときに感じる目眩を無視して、体の痛みには煙草を噛み締めて耐え続けた。
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