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「この島、表向きは景気のいい明るい良い島なんだけど…裏ではだいぶ荒れてるらしいのよ。だから各自気をつけてね?」
島に降りる前に、ナミさんにそう言われた。
だが、全くと言って良いほどこの島に不穏な空気は感じなかった。
活気に溢れた市場は良い食材や、珍しい食材が売っていたし。
値切れば気前良く了承してくれた。
「あ~、ちっと買いすぎたかもなぁ~」
こんな、不満も鼻唄のように気分良くでてくる。
本当、最高だ。
「よォ兄ちゃん。買いすぎて重いなら手伝ってやろうか?」
はずなのに…
あきらかにソッチ目的な意味を込めた誘いにも、今日は良く遭遇した。
「あぁ、いいよ。こんなの楽勝だから。」
初めは片っ端から沈めてたが、目眩が悪化してきたからやめた。
やんわりと、はっきりと口で断る。
「まぁまぁ、んなこと言わず、にぃ!!」
相手の頭に踵落とし。
言っても聞かない奴にはしょうがない。
全く…何のつもりなんだか、わかんねぇ。
野郎に声かけてたのしいのか?
「だから、大丈夫だって。ちゃんと聞けよな…」
地面とこんにちはしてる男にむかって吐き捨てる。
まわりの奴等も意外だったのか、ビビり始めていた。
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