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もうすぐで夢が叶う。6年、6年この時を待った。
長かった、本当に長かった。
私の名前は名雪雪。この国、フローレンの将軍だ。
歳は21。
私は、長椅子に座り待女に用意させた熱い紅茶を一口啜る。
「美味い。」
口の中に紅茶独特の香りと風味が広がる。
今日は久しぶりの休み。
外出を考えたが貯まっている仕事が終ってないことを思いだし、それを終わらせないことには外出が出来ない。嫌、後回しにすれば・・・。
ハァ、速く仕事を終わらせてから外出しよう。
紅茶ゆっくり飲んでから・・・。
バンー、と私の部下がドアを開ける。部屋中に騒音が広がり、優雅にしようとした休日と鼓膜が一瞬にしてくずれた。
「~~っなんだお前は、将軍の部屋の入り方も忘れたか!」
「名雪将軍、アリストエレスを主とする連合軍がこの城を包囲しました!」
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