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「名雪将軍も以後気をつけるように。」
「以後があればな。」
部下からもらった情報を報告すると重たい空気が場を支配する。
「そろそろ主が来ます。並びましょう。」
私は左端に並ぶ 。
門のところからは、この部屋まで響くほどの声が聞こえきた。
「第1代フローレン国、アリエス・アルト国王」
「いいよ、カラス堅苦しい。」
「主よこれは、示しなのです。」
来た!
私が愛して止まないアルト。
愛は日々減少する?
否、私は、日々増大している!
アルトは、女の私でさえ、ため息がでるほどの髪の瑞々しさ、長さは私と同じ、腰ぐらいまであり、あの青い瞳に見つめられると、呼吸も出来ない!・・・それは嘘だが。
「名雪将軍そんなに殺気を出さないでください。」
「カラス、そんなこと言っている場合か!」
アルトに私が殺気?あほか。
「そうでした。主、アリストエレスを主とする連合が、この城を包囲しました。」
ドーンと音と響くと同時に衛兵が入ってきた。
「報告、城門を突破され、城に敵兵が多数入り込みました。」
「ご苦労、君は持ち場に戻れ。」
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