蛙の子は蛙。勇者の子は…

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「うまうま」 猪型魔物のベーコンをはさんだサンドイッチを食べながら歩く子供が一人 色素の薄い白い肌に白銀のショートに銀色の瞳…アルビノと呼ばれるものに近い風貌をもちながら短パンにノースリーブのワイシャツを着た薄着の子は、噛めば肉汁が溢れ、若干乾燥したパンを柔らかくなるサンドイッチを完食しながら野を進む 「…しまったな。お昼終わっちゃった」 小さく唸りながら、立ち止まる 「この道をひたすらまっすぐって父さんいってたけどなぁ」 未だに見えない目的地 不安になりながらも歩いていると、後ろから荷馬車がやってくる 荷馬車は子供に気づくとゆっくりと止まった。 「おい坊主!こんなとこでどうしたんだ」 中から若い男が顔を出した。 耳が尖っているところを見ればエルフのようだ。 「坊主じゃないやい。クォーツだい。…コクマー学園都市に向かっているんだけど…」 「…コクマーはここから山一個越えなきゃならんからお前さんの歳で歩きは無茶だぞ。」 (母さん歩きで行けるっていってたのに!?) 驚愕のあまり口を開けて驚くクォーツ 「…お前さん、もしかして『あの勇者』の子か?あの人ならやらせかねないし」 「そのとーり…って母さん知ってるの?」 「あぁ、まぁ俺もコクマーに行くから乗りな」 クォーツは頷き、荷馬車へ乗せてもらうことにした。
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