蛙の子は蛙。勇者の子は…

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ちなみにクォーツの母である勇者はこの世界の大人であれば誰でも知っている かつて魔王を滅ぼし、今はそのポジションにいる存在 しかし畏怖より尊敬のほうが強いため、勇者討伐を行うものはほとんどいない。 まぁ圧倒的なほど強い…というのもあるが 「勇者の子がそろそろ学園に通う歳っていうのも聞いてたしな。それに白い肌に白髪っていう風貌は珍しいからな。」 「白髪いうな白銀なんだよ」 若干拗ねながら空の荷台に寝転がるクォーツ 「…ねぇ空なのはなんで?」 「あぁ、城の城下町にこれを借りにきただけだったからな。うちの村からも学園に通う子がいるんだ。仲良くしてやってくれ」 「ほーい」 ほどなくして荷馬車はまた動き始めた。 クォーツはごろごろしながら身体を休める 「…母さんの鬼畜め…」 荷馬車の上空がいきなり雷雲に埋め尽くされ、雷鳴が轟き始めるとクォーツは天に向かって土下座した。 そして途端に晴れ渡ったのをみて安堵した。
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