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「すみませーん!」
クォーツは言われた通り、真っ直ぐ校舎に向かい、その中の一室に入る
「事務室ってどこですか!」
「あら、ここよ」
「おぉ」
一発で着いたことに驚くクォーツ
黄色い髪にメガネをかけた女性が出迎え、思わず苦笑した。
「どうしたんだいイヴ。」
「あ、カイン」
「ふぁ!?」
さらに奥からよく似た顔の男性が出てきてクォーツは驚く
「ク、クローン…?」
「違うよ。双子というやつさ」
にこやかに微笑むカイン
「それでここへは何しに?」
「あ、新入生なんだ!寮に行きたいんだけど!」
「あぁ寮生の受付ね。親御さんは?」
イヴの言葉に首を傾げるクォーツ
「来てないよ?一人で来たんだもの」
それに思わず固まるイヴとカイン
「え…どうしよカイン。難しい書類とか…この子には無理なものあるわよ」
「弱ったね。書いてもらうものがあるから親御さん、もしくは保護者同伴なんだけど」
おろおろし始めるイヴと苦笑するカイン
(母さぁぁぁん!?またですか!?)
思わず心中で叫んだクォーツであった。
おそらく、母親は分かっていたであろうから。
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