蛙の子は蛙。勇者の子は…

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「ま、まぁ入学式には来るでしょ」 「そ、そうね。とりあえず名前だけ教えてくれる…?」 「あぁうん。ボクはクォーツ…」 「クォーツ君ね。…うん…うん?」 名前を聞き、何らかの書類を取り出すと、首を傾げるイヴ そしてだんだんと青ざめ、震え始めた。 「…イヴ」 「…カイン、書類いらないわこの子…創立者の子だもの」 「…つまり、親御さんは…」 「…うん」 話についていけず、首を傾げるクォーツ 「なんなん?」 「あ、いやね。大丈夫だったよーうん。あの部屋を使う時が来たんだもの。喜ぶべきよね」 「だな。」 そして急に笑顔になる双子 「…あの、どゆこと?」 「「最上階のプレミアムルームにご案内ー!」」 声高らかに言う二人 「…なにそれおいしいの?」 クォーツが疑問に思うのももっともだ。 「まぁまぁ、あれが見えるかな」 カインが窓から指差す先には、巨大な建物があった。 窓の数から推定するに15階はあるようだ。 その一番上には一戸建てのような建物が存在している 「あの一戸建てが君の部屋だよ」 「…家じゃん!ルームじゃないじゃん!」 思わずクォーツは叫んだ。
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