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クォーツとダークス、そして混沌は鋼の城へと侵入した。
既に地上から上はクロコローチに食われ、地面も穴だらけ。
だが城壁の内側に地下への階段を見つけたのでそこを赤の魔光球を明かりにして降りていっている
「…」
「…」
無言で階段を下り続けるクォーツとダークス
時折、爆音と揺れを感じたが気にせず降りてくる
「ねぇクォーツ」
「ん?」
下りながらダークスは聞いた。
「なぜ俺の告白を受けてくれたんだ…?」
「それ今聞きますか?」
思わず苦笑したクォーツ
「そうですね…キュンとした…からですかね?」
「なにそれ?」
「本能に従った、までということで」
ゆっくりと階段を下るクォーツはダークスの足音が消えたのに気づき、そちらを振り向いた。
「どうしました?」
「…クォーツ!」
「…!」
瞬間、重なる唇
飛びかかってきたダークスを受け止めながらクォーツは目を閉じた。
ところ代わり、暗い一室
『クォーツ!』
『!』
その映像を、見せられている一人の少年
無数のコードで身体を拘束され身動きが取れない
「うわぁぁぁぁぁ!」
涙を流し、叫ぶ…ヒカルである。
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