壊れゆくこの世界で

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『既に世界の核は我々が得た!もはや間に合わない!既に専用の元帥型によって確保したぁぁぁ!』 「世界の核…?」 ここでようやく魔光球は止まる 『そう!全ての陸からほぼ同じ距離に存在する、この大地を縛る鎖!それが今!』 その瞬間、大地は揺れた。 巨大な地震は世界を襲い、地は裂け、大地の脈動たるマグマがいたるところから吹き出して人魔、クロコローチを共に焼き焦がした。 空は気流が乱れ、でたらめな風がそこら中を襲い、あらゆる物を地上から引き剥がした。 「これは…!?」 クォーツも宙にいたため地震の影響は受けなかったが、風には耐えることしかできなかった。 これでは攻撃がままならない。 「『…れ、止まれ。気流よ大地の脈動よ。我が命じるは安泰。世界よ、今一度その姿を戻せ』」 「『集まれ集まれ我が魔力。我が命じるは一点への収束。我が欲するは星の息吹。我求めるは光子、我求めるは暗黒物質。集まれ集まれ。星の力』」 「これは…」 風に乗って聞こえてくる詠唱 「「『我らが命じる!我らを命を吸い!世界よ!その息吹保て!』」」 最後の力強い詠唱と共に地震は収まり、風は止んだ。 『…なに?』 男も怪訝な表情である 「今の詠唱…父さん!母さん!」 詠唱が聞こえた方角 そちらを見れば、地平線の彼方に佇む一本の巨大樹。 先は天の向こうまであるかのように霞んで見えない。 「まさか…アナライズ!」
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