HELLイチィィ『残念ながら等委員会は会員制なので…』

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そんなひそひそ話を していた女史がちょうど 「でもそういえば 東江場君って彼女……? いるよね。」 と、話始めたときだった。 「……腹へった。」 東江場の後ろから 大和撫子がそのまま セーラー服を着て出てきたような 美しい顔立ちの美女が降臨した。 東江場の肩というただの台座に 愛らしくもお顔をのせて まるでこの世の終わりのような表情をしている姿。 流水のように滑らかな 黒髪のポニーテール まるで高尚な芸術!! 「ゆーや、ごはん…。」 と、まあ芸術的な出で立ちで 幼児のような言動をしているのは マイスウィートエンジェルの 舞園 雅(まいぞの みやび)様である。 身長が170近くあるモデル体系なのに 精神年齢がまだ幼児という ギャップであたしが惚れた 初恋の君なのだか、 「あ、舞園さん。 そういえばお昼休みだったね。 はい。 今日は卵焼きと きんぴらごぼうが自信あるなあ。」 「ゆーや、 べんとうなにつくっても うまい。」 「いやあ… そんな大した腕じゃないよ。 舞園さん家の お義母さん別格だし…」 「……まみー、 今日出入りでいない。」 「あらら… それじゃあ、 今日僕が夕御飯作りにいく? 出入りじゃヤクザの皆さんいないだろうし。」 東江場の嫁の上に やっさんの娘である。 人生って残酷だよね!!
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