参 合縁奇縁

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「凄いだろー!…ってなんだよ直人ぉー。その顔はー」 この馬鹿二人がキャーキャー盛り上がってるのを俺はとても冷たい視線を送っていた所、先に気づいたのは慶太だった。 てか、これでも一応大人なんだから「凄いだろー」とかはねーだろーが。 「そうだぞ!直人驚かないのか?」 お前らの耳はなんの為に付いているんだよ。 「いやだから…あぁもういい。そんで、他にあるんだよな?なあ?」 すると慶太は鼻をフンと鳴らし得意気に… ではなく、肩をすくめてボソッと、 「いや…あるけど…」 「あるけど?」 俺は復唱する。 「あるけど…なんか後は寮に共同の露天風呂があったり 、部屋の電気機器は全て最新で備え付けとか…」 「俺はそれが聞きたかったんだよ!」 寮に露天風呂!?まじかよ! 俺風呂結構好きなんだよなー、楽しみだ。 しかも電気機器まで… ここやばいかもしれないな… いや、その前にそれを言わずに先にエレベーターが付いてる!って… こいつの感覚どーなってるんだ… てかこんなの聞いたら幸太飛び上がってるんじゃないか? 俺は幸太に視線を向けると、彼は明らかに興味無しと言った様子だった。 こいつらなんか似てるかもな。
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