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「凄いだろー!…ってなんだよ直人ぉー。その顔はー」
この馬鹿二人がキャーキャー盛り上がってるのを俺はとても冷たい視線を送っていた所、先に気づいたのは慶太だった。
てか、これでも一応大人なんだから「凄いだろー」とかはねーだろーが。
「そうだぞ!直人驚かないのか?」
お前らの耳はなんの為に付いているんだよ。
「いやだから…あぁもういい。そんで、他にあるんだよな?なあ?」
すると慶太は鼻をフンと鳴らし得意気に…
ではなく、肩をすくめてボソッと、
「いや…あるけど…」
「あるけど?」
俺は復唱する。
「あるけど…なんか後は寮に共同の露天風呂があったり
、部屋の電気機器は全て最新で備え付けとか…」
「俺はそれが聞きたかったんだよ!」
寮に露天風呂!?まじかよ!
俺風呂結構好きなんだよなー、楽しみだ。
しかも電気機器まで…
ここやばいかもしれないな…
いや、その前にそれを言わずに先にエレベーターが付いてる!って…
こいつの感覚どーなってるんだ…
てかこんなの聞いたら幸太飛び上がってるんじゃないか?
俺は幸太に視線を向けると、彼は明らかに興味無しと言った様子だった。
こいつらなんか似てるかもな。
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