50人が本棚に入れています
本棚に追加
俺らは立ち話もなんだから学校に向かった。
その向かう間に変装(になっていない変装)している理由を聞いた。
えー、掻い摘んで言うと、叔父さんがしてけと言ったそうだ。
その理由がな…
可愛い過ぎるから
だとさ。
…俺もうキョトンとしちゃったぞ。
ほんとこんな親ばか…いや叔父ばかもいるもんだ。
そして、幸太の案内のお陰で俺はこれから通うことになる蒼誠高校に着いた。
全体的に白と青を基調とした外装で、取り敢えずめちゃくちゃでかい。
もうこの大きさの表現方法はこれしかない。
はあ…ここまで長かったなあ…
もうこれは帰ったら寝よう、うん寝よう。
どこで?ああーまだ部屋わかんねーじゃん…
先程の迷子から脱出できた事で疲れを忘れていた様で、今になってそれが倍になってのしかかってきた。
俺は疲労と眠気に悶絶しながらも学校の玄関ホールに立つ影を確認した。
その影もこちらの存在に気づいた様でこちらへ近づいてきた。
そして顔を認識出来る近さまで来ると彼は
「貴方達ですね、鳴海 幸太様。結城 直斗様」
と大変丁寧な言葉で話した彼は、
まるで王子様の様だった。
最初のコメントを投稿しよう!