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要約すると、
蒼白していた幸太君が意識を取り戻した瞬間、超ニコニコしてて幸せそうな顔を瞬時にして歪ませるほどの、華麗な鳩尾を食らわせて何故か(←ここ重要)俺の手を掴み学校の中に入った。
俺まだ副会長に自己紹介してねーのに…
いやあれ食らってら立ってるのもままならないからどっちにしろ無理か。
にしても、随分とキレのいい鳩尾だったな。
こいつ、何かやってたのか?
「なあ、幸太」
「ああ?なんだよ!」
ご機嫌斜めでお怒りのご様子。
「取り敢えず、手を放せ」
あまりにも先程の行動は咄嗟だった様で、バッと手を放すと顔が赤くなった。
「ご、ごめんっ…」
「それは良いんだが、さっきの鳩尾凄かったな。お前何かやってたのか?」
「あーあれか?あれは族に入ってる時に教えてもら…あ」
言い終える前に話を止めてしまったが、多分この焦り様はうっかり口が滑ったテヘペロぐらいでは済まされない程やばいっぽいな。
ほんとにこいつは感情が顔に出て怖いくらいに分かり易いぞ。
「…今のは聞かなかったことにした方がいいか?」
「お願いします…」
この話はもう少し親しくなったら聞くとしよう。
ていうかこいつも一応敬語使えるんだな。
こうして俺は(一応)学校に着いたのだが、これから学び、そして住むことになるここがどういう所なのか解るのはこの先の話。
fin...
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