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やっと俺達の目的である理事長室に辿り着いた。
…ここまでくるのにどれだけ掛かったか…
校門で待ち構えていたあの変態王子様は幸太の唇を奪ったり。
変態王子様を切り抜けた矢先に迷子になったり。(俺本日2回目)
俺達が校内をさまよってる時に迷子猫見つけて、必死に捕まえようとして見失ったり。(学校内に猫がいるのがまずおかしいが、ほら、同じ迷子同士だったから心情が、ね)
挙句の果てに猫捕まえるのに夢中で幸太が携帯落としたり。
そしてやっと…
はぁ…長かった。
しかもこの学校エレベーターあってすげーびっくりした。
俺もしかして結構ボンボンの行く学校に入ったのか?
と思いつつ理事長室のドアをノックする。
コンコン
「入ってくれ」
ドアの向こう側から大変聞き覚えのある声が聞こえた。
恐る恐るドアを開けた。
「やあ、久し振りだね。直人」
そこには、俺の青春をまるごと奪い去っていった(俺の許可無しに)張本人が高そうな椅子にどっかりと座り、俺達を見ていた。
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