参 合縁奇縁

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俺と幸太は顔を見合わせ首を傾げた。 周りを見渡しても人は居ないし…どーするかなー。 「あっ!」 幸太は受付の方へ向かって、 「見ろよこれー!」 幸太が指を指したのは、ホテルにあるあのチンっと鳴らすやつだった。(名前は知らぬ) ここは本当にホテルかよ… 取り敢えずこれを押せば来るんだよな? 「あー!俺が押す!押したい!」 ほらやっぱり。絶対言うと思った。 「はいはいどーぞ」 うわぁ…すっごい笑顔ー。変装しててもわかる。 てか、もし部屋同じだったら素顔を拝見出来るよな… んー、少し気になるな… 「よし!押すぞ!」 そんな宣言しなくてもいいぞー。 俺は静かに頷く。 チンっ 軽快な音が響いた。 ガチャッ 受付のカウンターの奥にある扉から人が出てきた。 「んだよ、お楽しみ中だったのにー」 そいつは頭を掻きながら面倒くさそうに歩いている。 ただ… 何故、上半身裸なのか…
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