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先程からどうも日常生活には早々起こらないであろう光景がまたもや出会してしまった。
「おっと、だめでしょー。出てきたらー」
寮長はまるで子供をあやす様な口調で叱った。
「だって雅様遅いんだもんっ!」
頬をぷくーっと膨らせながら少年(?)は随分とあざとっぽく言った。
て、てか様!?雅様!?
なにそれ、こいつそんな偉いの?
「あっはは、ごめんなー。後で続きしてやるから」
となんとも意味深な言葉を呟くと、徐ろに少年の顎を指で掴み躊躇なくキスをした。
ああー、もう俺驚かないわ。
どうやらこの学校は俺がいままで生活してきた世界とは違うわ。
幸太ももう慣れてしまった様でまだ平然を保っていられている。
いや慣れるのもどうかと思うが。
「わかったっ」
満足したのか少年は手をひらひらさせてまた扉の中へと消えた。
そして再び俺達の方へ体を向けた。
「よし、んでなんの話してたっけ?…ってどしたの君達?」
どうしたのじゃねぇよ…
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