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「俺の名前は、鳴海 幸太<ナルミ コウタ>だ!幸太って呼んでくれ!」
バッと握手を求めてきた。というか勝手に手掴まれて強制的に握手。
これほど相手の事を考えない握手はされた事ありませんぞ
てかちょっと待て。俺置いてけぼりなんですけど。
「おい!聞いてんのか!お前の名前教えろよ!」
おっとお坊ちゃんがお怒りだ。
「ごめんごめん。俺は結城 直斗だ」
一応ここは普段の営業スマイルで
「…っ…な、直斗だな!よ、宜しくな!」
幸太は少し顔を赤くする。
「おう、宜しくな。てか幸太、顔赤いぞ?大丈夫か?」
ずっと外出てたからか?
幸太は手で顔を隠しながら
「な、なんでもねーよ!ばーか!」
よし、そろそろ聞いてもいいよな?いいよな。
「そうか、ならいいんだが。まずその髪と眼鏡はどうした」
はい、これが言いたくて言いたくて仕方なかった俺をお許しを。
それを聞いた瞬間大げさにギクッと肩を揺らした。
本当にこういうリアクションする奴っているんだな。
てかもしかしてこいつ…バレてないと思ってた?
「え、え?な、ななななななんのこと?」
どうやら図星な様で。
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