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「あぁ、空が青い。」
ある少女が1人、空を見上げる。
「この空を見上げているのって何人だろう。」
目を細め、流れゆく雲の形を眺める。
周りにはうるさい雑音
友達と群れて楽しい話し声
あのマンションの中にはテレビを見ている誰かのお母さんがいるんだろな。
あの会社には限られた時間を献上してキリキリ働くかもしれないサラリーマン。
でも、それは。
ここ、口本だからこその平穏。
皆
「つまらない」
「生きてても意味ない」
なんてつぶやくけど。
じゃあその命を他の誰かに捧げなよ。
生きたいって思ってるのに生きられない人にさ。
ふうと深呼吸して、ほっぺに冷たい物が流れてるのに気づく。
「あぁ、また泣いてたんだ…。」
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