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ー???sideー
あれから何時間経っただろう
学校から帰る途中に変な男達に囲まれて気絶させられ
気が付けば手足を錠で縛られて何処かの地下の檻の中に閉じ込められていた
周りを見ると、私の他にも何人かの女性がたくさんの檻に入れられているのが分かる
私のように黙ったままの人もいれば、すすり泣きをしてる人まで、ほぼ全員が若い女性だった
そして私は確信したのだ。私達は今、奴隷として売られかけてるのだと……
錠を魔法で壊すにも、錠に封魔の呪文をかけられてるためか、魔法を出すことはできなかった
そんなどうしようもない状況に、私はただただうな垂れるだけだった
しばらくして大柄な男が部屋に入ってきた
私は男に繋がられた手錠の鎖を引っ張られ、引きずられながら私は奴隷会場へ連れて来られた
広い壇上まで連れて来られるとそのまま強引に立たされた
「さぁどんどん行きましょう、続いてはこちらの少女です!種族は人間ですが、ここの奴隷売買史上最大の美少女です!」
司会者らしき声がそう聞こえると、私の前方のカーテンが開かれ、一斉にライトが私に向けられる
周りからは予想以上の容姿だったせいか、そこらじゅうから歓声が上がってきた
それがあまりに怖く、売られることをますます確信させられて、私は俯いて目を閉じてしまった
「これほどの美女をどう使おうが何もかもあなた次第、お好きなように召し上がってください!それでは参りましょう、まずは」
シュン!
「え!?ちょっ危な、どいてー!」
「は?何がへぶし!?」
ズシャ!
今までの、楽しかった日々の記憶が走灯馬のようにかけていると
遮るかのように何かの落下音がした
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