Pudding of the God

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「ていうか何で俺をここに呼んだんだ」 「う、うむ。それはじゃな」 「おい、何でそんなに気まずそうする」 「まぁその……ちょうど3時じゃったからな……昨日買っておいたプリンを食べようとしたんじゃが」 そう言いながら指したのは、奥のテーブルの上に引かれた書類らしき一枚の紙に不自然にこぼれた黄色の物体 「持ちながら食べようとしたらクシャミが出ての……お主の命の代わりである書類をプリンで濡らしまったんじゃな」 …………… 「いや~!なにせワシゃあ神なのに遙か昔に珍しく鼻炎になってしもうての!今まではそれが騒ぎになるとは思わず特に気にしてなかったんじゃが、まさかこんなことになるとh」ガッ!!!! 「言いたいのはそれだけかコラどうやってこの落とし前つけてくれんだ、あぁ?」ブチブチブチブチ 「ちょっちょっと待ってくれ!悪かった、ワシが悪かった!これからは気をつけるから!頼むから命より大事なヒゲを引っ張って千切るのをやめてくれ!そうじゃあれじゃ転生じゃ!転生させてやるから!何でも能力つけてやるから!」 お、何か俺においての重要キーワードが とりあえずヒゲを掴んだまま引っ張るのをやめて聞く 「転生してくれるのは本当か」 「へ」 「転生してくれるのは本当かって聞いてんだ!」ブチブチブチブチ!!!! 「いだぁぁぁ!?ほ、本当じゃ!お主を誤って殺してしまったせめての謝罪のようなもんじゃ!」 あれ、これじゃまるで俺が悪役みたいじゃん とりあえずヒゲは離してやった 「とりあえずプリンのことは置いとくので転生の説明を教えて下さい」 「きゅ、急に態度を改めるではない。何なんじゃ一体。い、痛い……」 暇つぶしにこういうカテゴリーをケータイ小説で読み漁ってたもんで 「まぁよい。となるとでは、ワシは何か分かるか?」 そりゃまぁ 「大方の予想で、創生神みたいな奴」 「奴呼ばわりするでない。しかしまぁ正解じゃ。ワシはいくつかの世界を管理しとる神。名前は特に無いがの」 「じゃ何て呼んでも良いのか?」 「お主だと呼び名が限りなく不安じゃが、まぁそう言うことじゃ」 「ふーん。じゃあ次は転生先の世界を教えてくれ、えーと、ヒゲ神」 「安易過ぎるわい。もっとひねれんのか」 「やかましい」 そこまで頭回んねぇだよ
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