第二十二章 壊れてゆく君を抱いて
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羽琉が気まずそうに部屋を出て行くと雪の顔から表情が消えた。 深く溜息を吐くと、その場に座り込む。 沸々と身体の奥底から怒りのような、どす黒い感情が浮かび上がってくるのを感じ雪は顔を歪めると、その思いをぶつけるかのように握り締めた両拳を床の上に強く叩き付けた。
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