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地鳴りがした……。 何かと思い、慌ててその場から離れる。 そして、次の瞬間……目にしたのは。 傾く、アパート。 「は、はは……はははっ」 思わず、笑いが零れた。 空を仰げば、雨が降ってきた。 見開いた目で、雨がレンズに堕ちるのを見る。 やっぱり、僕は魔王なのかもしれない。 柄にも無く……だけど、この時は本当にそう思ったんだ。 しばらくすると、警察が来ていろんな対応に追われた。 そして、一段落した時に……。 僕は、その姿を目にする事になる。 「うそぉぉーーっっっ!!」 周りに響かんばかりの大声。 必死に何かを訴えながら、身を乗り出す。 まだ、逃げるつもりなの? もう、無理だから……。 スッと伸ばした手。 その身体は軽く……。 あの時のまま。 「危ないから、下がりなさい、ミハネちゃん」 「ひゃあぁあぁぁぁっ」
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