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一週間後。サバイバル訓練を終えた俺らは、神の志に来ていた。
テルサ「ほら。ギルドカードだ……何でそんなにボロボロなわけ?」
霊臥「未開の地でサバイバルしてたからな」
フーシ「な!? 名も無い危険地帯でサバイバル!?」
霊臥「ああ」
『神の権力』で、俺とユークも襲わせるようにしたが……強いってレベルじゃなかったね。速いし、硬いし。
霊臥「そこで、こんなものを拾いましたー」
「……うゆ?」
『……はい?』
いきなり現れた少年と俺以外、全員の動きが止まった。
霊臥「紹介しよう。外次元生物究極超越神にして、不滅王ルノワだ」
ルノワ「うー。ルノワー」
銀髪。碧眼。そして人懐こい笑顔のルノワ。俺の背中がお気に入りなのか、よじ登って抱きついて来た。
ユーク「……な、何ですかその子供! ま、まさか誘拐? はっ。浮気ですか!?」
霊臥「ちゃうわい。俺が心から愛してんのはユークと桜魔だけだ」
大体、何でこの俺が浮気なんてしなくちゃならんのだ。
霊臥「こいつは、サバイバル生活四日目に見つけてな。笑いながら片手で魔物を屠ってた」
しかもその場を動かず、拳圧のみで殺してたし。
ピエロ「あー。その子、外次元の存在なのね。なら、その強さも納得だよ」
テルサ「外次元……とは何だ?」
霊臥「世界は無数に存在していて、円の形を作ってるんだ」
創り出した紙に、ペンで円を描く。それに隣接するように、また円を描いた。
霊臥「このように世界は繋がっている。さらに三つ目の世界が繋がると中央に空間ができるだろ? これが外次元だ」
三つ繋がった円の中央を黒く塗りつぶす。
霊臥「この外次元は無限に存在し、様々な生物も存在する。その中のトップが、この外次元生物究極超越神・不滅王のルノワって訳だ。おわかり?」
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