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ダブ友

二学期の中間考査、結果は学年一位。

バカでも同じ勉強を二度すれば、それなりの学力は身につくらしい。

白浜高校一年にして二度目の秋、要するにダブっているわけで…

クラスにはいまいち馴染めていない。

それもそうだろう。

いくら歳の差が一つでも、中学を卒業したばかりの生徒とはその一つが大きすぎる。

放課後は週に一度の病院に立ち寄る。

治療は順調、医者に簡単な出来事を話すだけなのだけど。

「錦（にしき）…？」

薬局から出ると名前を呼ばれる。

錦なんて名前、珍しいわけでもないけど私を呼んでいるのだろう。

聞き覚えがあるというよりは久しい声だった。